対立しながらシナジーをつくる

実行委員長殿、指揮者の先輩と後輩、サブ指揮者の後輩、広報(web)担当の後輩からなる分科会に夜9時頃から遅れて参加。
どうもワタシの決意表明???(謝罪?覚悟?責任?リーダーシップでなくヘッドシップ?)を待っていたらしい。
ただ、次の演奏会に向けた一番大切なデザインをしようとしているこの打合せで、ワタシは事前にステージのアイデアを投げかけていたにも関わらず、4ステージはやりたいと言いながら他ステージの曲の候補が出揃っていないというのはどういうことか。「まずはオマエの覚悟を聞いてからだ」という物言いは、指揮団としてチームでやっていこうとする中では、いかにも見下ろされている。


確かに前回の演奏会に向けてのワタシの練習プロセスでは、途中大きく穴をあけてしまった時期があったことは事実だし、その期間、メンバーが不安に思っていたということもその通りだろうと思う。指揮者が背負うものはメンバーのそれよりも遙かに大きいということも理解している(そんなことは、今までの経験の中でイヤというほど味わってきた。だからこそ人に言えない苦しみや葛藤があったわけで)。しかし、このような前振りをされたところでは、当時の自分の状況や心情をここでこのメンバーに改めて吐露する気持ちにはとてもなれない。
それでいてなお「改めて、経験とスキルをもったt_fujiにやってもらいたいと思っている」と言われる。
後輩の指揮者君は、ワタシが来る前に希望の曲を出していた。フツーの男声合唱曲なので、これはそのままやることになったようだ。
そして先輩の指揮者は「2人の曲と気持ちを受けて、これから2ステージの選曲をする」そうだ。


今までワタシが取り上げてきた曲はいずれも愛着があって自分の中では曲の解釈もできていたもので、その意味では過去の貯金で生活してきたという面もある。
でも、今回提案したステージは、自分に音楽的なストックが何もない。ただ、ステージ構成のアイデアは山のようにある。今のワタシと彼らの決定的な違いはここにある。
今日の内容を受けて、改めて「おもしろい、楽しめるステージをつくりたい」という思いを強くした。今まで首尾一貫して主張してきた自分が表現したい音楽のカタチを、今度はゼロから作り上げていきたい。そして、ステージをつくるプロセスで「自立的・自律的に音楽(ステージ)をつくること」「自分を殺さずに、他者とのシナジーをつくりながらアンサンブルすること」「お客様と共存しながら、よりよい空間をつくること」をメンハーに問いかけ、一緒に作っていきたい。


ここで何もせずに辞めるより、他のステージのことは無視?してでも、きちんとお客様の方を向いたステージを意地でも作りたいと思う。