てんびんの傾き方

今日の朝日新聞朝刊社会面に載っていたコメント。

「一般的に堀江さんが、好きな人と嫌いな人がはっきり分かれている。それだけでイメージ産業としては失格。その点、ブランド力で好感度が高く、業界で一番のソフトバンクと付き合うのは正解だ。」 (フジテレビ30代男性社員)


「なかなか考えた方法。『ほー』という感じだった。(急に『リスナー様』『従業員様』と言い始めた堀江社長は)信用できない。(ソフトバンクを選んだことについては)話ができる人をヒジネスパートナーとして選んだ。」 (フジテレビ女性社員)


ライブドアは、うちの会社を道具にさらに金もうけをしようとする単なる『乗っ取り屋』のイメージだけど、ソフトバンクなら『提携』という形になりそうだし、ぜひそうなることを望みたい。」 (ニッポン放送30代男性社員)

この記事ではソフトバンクの突然の参戦に不安を抱く社員のコメントも紹介していましたし、実際にはいろいろな考えを持つ社員がいる(のだろう)と思いますが、報道される両社の社員の声は“堀江憎し”でまとまっているように見えます。
でも、ワタシは彼らのこうしたバランス感覚がどうもよくわかりません。
事実や状況認識と感情とを分けて捉えるというプロセスはどの程度含まれているのでしょうか。
確かに今は渦中のまっただ中で、日常的なコントロールの幅を超えている(あるいはズレている)のだろう、とも想像はできますけれど…。


ちなみに、この記事はこんな書き出しで始まっていました。

ニッポン放送とフジテレビの前に現れたのは「白馬の騎士」か「トロイの木馬」か