自責

昨日のJR西日本脱線事故ですが、手前の伊丹駅でのオーバーランが8メートルではなく40メートルだったそうです。しかも、これは単なる誤認ではなく、運転士が車掌に「距離を少なく申告してほしい」と要請したためとのこと。


彼の本当の仕事は何なのか。
保身だとすれば、その代償はあまりに高すぎる。
(こう言っては酷かも知れないが、自分の命を含めたとしても)


JR西日本

「虚偽報告や事故隠蔽(いんぺい)は乗務員にあってはならないことで、大きな問題だ。なぜこんなことをしたのか不信を感じている」
と話しているそうですが、原因が完全に究明されていない今の時点では少々不謹慎かも知れないことを承知で書きますが、会社側にも不信感を抱かせる言動がいくつかあります。
ワタシが一番不信感を持ったのは、昨日の午後の記者会見で、石が砕けたような粉砕痕を確認したとして置き石による事故の可能性を示唆したことてす。4分前に特急列車がその線路を通過しているということのようなので、だとすれば、脱線の直接の原因になるような石をわずか数分間の間に置くことは難しいと思われますし、多少の石なら、車両の先頭下にある“スカート”がはじき飛ばしたりするのではないか、と素人ながらに思います。あの時点で、いかにも「置き石が原因(のひとつ)である」などと受け取られるような発言を公の場ですることが、ワタシにはよく理解できません。


たった1人の社員の行動が企業の信用を失墜させる…という事例が続いているように見えますが、実は“たった1人”ではない場合の方が多いように思います。


*尼崎脱線事故オーバーランで虚偽報告、実際は40M(MSN-Mainichi INTERACTIVE)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050426k0000e040043000c.html