物理と野球

今週のAERAに載っていたハナシです。

「なぜ野球場はセンターが一番広いかわかるか。ボールに対してバットを90度にぶつければ、より強い打球が飛ばせるだろう」
「車だって横からぶつかるより正面衝突の方が衝撃が大きい。インパクトの瞬間に正面衝突に近い形でバットの芯をぶつけるんだ」


開成高校野球部の青木秀憲監督の理論は“物理の法則”。この効果は絶大で、例年の東東京大会予選はせいぜい3回戦までだったのが今年は初のベスト16。内容も3試合連続コールド勝ちで、5回戦でも、優勝した国士舘を相手に一時はリードを奪ったとのことでした。


打撃は順番通りに打席が回ってくるが、守備は死ぬほど練習した成果を発揮できる機会は1試合の中でごくわずか。
開成の部活動は午後5時には終えるのが決まり。3年生部員はほぼ全員塾通い。共用のグラウンドは週1回しか使えない。
…ということで、その練習時間はほぼバッティング練習に費やすそうです。
「点が取れなければ永久に勝てない」という監督さんの野球スタイルは


「守備の練習は新チームになってすぐの合宿で徹底的に基本を反復するだけ。連係プレーは、パターンさえ覚えれば生徒ののみ込みが早いので、練習試合で試せば十分です」
「守りが破綻して負けることもある。でも、一か八か。高校野球のレベルなら、このスタイルで全国制覇も夢ではないと思っています」


という言葉にも表れています。
甲子園でこういうチームを見てみたいですね。