不安をとりのぞくための言動

お義母さんのショートステイ先から「車イスに座っていている身体が傾いている」との連絡を受け、もともと夕方に行くつもりだったので様子を見に行った。
一昨日行ったときには全く気がつかなかったのだが、確かに身体が右側に傾いている。
連絡をしてくれた若いスタッフ(ここに来たばかりの若い男性)に、ここ数日で何か変わった様子はなかったかを尋ねても要領を得ず、「病院で看てもらった方が良いでしょうか?」と尋ねても「医者じゃないのでわかりません」と言う始末。
(そんなことはわかっているし、医者としてのコメントではなく介護スタッフとしての見立てを聞きたいだけなのに)


で、嫁さんと一緒にお義母さんの手を取って動かしてみると、左手は抵抗して硬くなるが、右手は比較的ラクに動く(つまり、力が入らない)。ひょっとして脳に異常が…とも思い、2人で近くの病院に連れて行くことにした。
病院ではCTとMTIと胸のレントゲンをとって調べてくれたが、特にここ最近で症状に変化は見られないとの所見。ただ、いつ脳梗塞になってもおかしくない状態であるとは言われた。認知であるし年齢的なこともあるので、積極的な治療(詰まっている箇所を拡げるなど)を行った場合の副作用も懸念されるので、水分を多めに取るなどの原始的な対処法が安全であろうとのこと。
今までかかった医者の中で、一番わかりやすい説明をしてくれた。土曜日の夕方で病院内が比較的すいていたことと、担当医の巡り合わせでラッキーだったかも知れない。まずは容態の急変がなかったことがわかり一安心。
ただ、不安は今に始まったことではないし、嫁さんとは今後もこのようなことが繰り返し起こるのだろうと話した。


医者も介護スタッフも、良くも悪くもいろいろな人がいる。これは他の世界でも同じことのはず。
ただ、プロであるかどうかは、単にキャリアの差だけではないと思う。
目の前の顧客のことをできるだけリアルにイメージしようとすること、プロになろうとし続けること…改めて自問自答したい。