本番当日

朝8時30分過ぎに会場入り。
舞台回り担当の10期下のOBくんコンビと顧問指揮者先生はすでに到着し、準備を始めていた(まぁ、当日くらいは頑張ってもらわないと)。


会場到着後、客席と舞台裏、楽屋の導線などをひと通り再確認してから、受付回りやCD販売のセッティングを行う。
その後、山台を組み、垂木を通した団旗を舞台後方に吊り上げて位置を調整する。
現役がリハ室で発声をしている間にOBが受付に集合。ワタシから当日の進行や諸注意をアナウンスし、裏方のお手伝いをして頂けるOB数名を紹介し、各パートごとに軽くミーティングをしたのちに現役と入れ替わりでリハ室に移動。恩師の指揮者先生による発声指導と最後の練習を数10分行う。
引き続き舞台に移動して合同ステージ〜アンコールのステリハ。小休止ののちに最後にOBステージのステリハ。ワタシはその間ちょこちょこと中座して、お昼頃に会場入りしたCD販売担当OB(何とタイから出張にかこつけて駆けつけてくれた!)と打合せを行い、受付回り担当OBの先輩と顧問先生とともに、ご招待客の誘導(特に理事長)について確認。
そしてOBのステリハが終わり、OBが楽屋に入ってから程なくして開場。予定より少し押してしまった。


楽屋で軽い食事と着替えをしている最中、開演予定の2分前に現役がステージで校歌を歌い始めて開演(どうやらこれは予定通りだった模様)。
その後、現役の1ステ後半を舞台袖で聴く。「上を向いて歩こう」はなかなか良い。「きみ歌えよ」も頑張った。
そしてOBステージ「月光とピエロ」。選曲はトラディショナルだが、味付けはひとクセもふたクセもある(苦笑)。10年の時を経た恩師の指揮者先生は、その年月分以上に進化なさっていた。ワタシはその進化に暗譜で応えようとしたが、果たして本番ではどれだけ発揮できただろうか…


インタミを挟んで現役による3ステ。ここはほとんど見ることができなかった…
3ステが終わり、緞帳が下りると、現役は急いで舞台袖に移動し着替え。入れ替わりにOBは板付き。
程なくして現役が三々五々舞台に戻ってくる間に、両先生と3期下の後輩くんによる幕間トーク。予想通り?恩師の先生のお話は長かった(苦笑)。
そしてトークが終わり、舞台が暗転に変わり、緞帳が開く。シーリングライトがピアニストを照らし、伴奏が始まるとともに照明が上がり始め、顧問指揮者先生が舞台中央に進んで合唱が始まった。




アンコールでは、恩師の指揮者先生が再度舞台に立ち、ワタシが高3の時に最終ステージで歌った組曲のうちの1曲を指揮なさった。
客席には、一昨年に急死した同期の仲間のご両親がいらっしゃっている。ワタシは案の定、小声でしか歌うことができなかった。
そして、顧問指揮者先生による「大地讃頌」(男声版があるのですよ〜)を経て、客席のOBを舞台に呼んでの団歌「野ばら」。これほど大音響で鳴り響いた「野ばら」があっただろうか。


これで記念定演はすべて終了。終演時間もほぼ予定通り。
当日の舞台回りの面倒なところ〜影アナを誰がするかのコンセンサスが取れていなかったり等々〜を全て引き受けてくれた後輩OBくんコンビに深謝。




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定演終演後、撤収をほぼ確認してからパーティ会場に移動。定刻よりも少し早めに宴席はスタートした。
OB会長の挨拶と乾杯、学校長の祝辞の後は歓談タイム。
懐かしい同期メンバー数名や前後の期のOB諸氏と久しぶりに再会。同期の親友の奥様や、受付回りのチーフをご担当頂いた先輩OBの奥様ともゆっくり話ができた。
その後、余興の年代別歌合戦。指揮者をワタシがくじ引きで選び(もちろん仕込み…笑)、3世代がそれぞれにカラーを出した演奏を行った。50代以上チームの歌が予想以上にウマいことにビックリ(失礼)。


そして会のラス前近く、気の合う後輩くんが「ありがとうございました」と泣きながら握手を求めてきてくれた。それがきっかけで、ワタシの涙腺も決壊。1人会場の隅で涙を堪えていたら、ちょうどそのタイミングでなぜかワタシの名前がコールされ、舞台中央に引っ張り出された。もちろん言葉など出ようはずもない。で、何か1曲指揮をとのことだったので、懐かしい曲を1つその場で選ばせていただき、指揮をした。
何と幸せなことか!本当に全ての方々に感謝。指揮を終え、末席に戻っても、涙は止まらなかった。
そしてこれは大先輩から後で伺った話だが、ちょうどその少し前、時間になった恩師の指揮者先生ご夫妻が、こちらでご用意した車でお帰りになったのだが、その際に思わず涙する場面があったとのこと。現役や顧問指揮者先生、他の顧問先生方には申し訳ないが、恩師の指揮者先生にそのようにお喜び頂けたのであれば、このプロジェクトを企画し、今日まで苦労をしてきた甲斐があったというものだ。本当に、本当に良かったと思う。


パーティがお開きになった後は、OB会長と大先輩OBがセッティングしてくれた2次会で、同期の親友や後輩OBくんコンビとゆっくり飲んで語り合った。
実のところ、後輩OBくんコンビのうちの1人(ステマネ担当)とはなかなか馬が合わなかったのだが、最後にこうして話ができたことで、少なくともワタシは彼との距離を縮めることができたと思っている。これは今日の小さな、けれども大切な収穫のひとつとなった。
2次会散会後は、顧問指揮者先生のお相手をしてくれていた気の合う後輩くんと合流(なので、仕方なく?顧問指揮者先生もご一緒…苦笑)して3次会へ。
パーティではほとんど何も食べることができず、2次会では日中何も口に出来なかったステマネ君に親子丼などをたらふく?食べてもらい、その間ちょこちょこと飲んでいたので、珍しく気分が悪くなり、3次会ではほとんど死んでいた(汗)。


そして帰宅は午前3時。日が昇る前に床につくことができたので良しとしよう(爆)。