自分を活かす

2009/01/14(水) 各種イベント運営の老舗
【続報】
株式会社本多芸能スポーツサービス
自己破産を申請
負債7億8000万円

TDB企業コード:987107512


「東京」 (株)本多芸能スポーツサービス(資本金1000万円、千代田区神田岩本町1、登記面=中野区江原町2-22-6、代表本多徳裕氏ほか1名、従業員29名)は、1月14日に東京地裁へ自己破産を申請した。
申請代理人は、泉信吾弁護士(渋谷区代々木2-10-9、電話03-3379-7718)。

 当社は、1951年(昭和26年)4月創業、91年(平成3年)7月に法人改組した老舗のイベント運営会社。力道山のプロレス興業の会場整理を依頼されたのが発端と言われ、その後はコンサートや展示会、スポーツなどの会場設営、機材の搬入搬出や会場整理、進行補助や警備などイベント進行に関わる業務全般を代行するほか、集客のためのチラシ配布やテレマーケティングなどのセールスプロモーションも手がけるようになった。とりわけ各種イベント会場整理のパイオニア的存在で、音楽関連を中心に「東京モーターショー」などの大規模イベントでも実績を重ね、業容拡大にともない、横浜市千葉市さいたま市などに拠点を開設した。近年では、テレビ局との協業で番組制作の運営などにも注力し、2007年3月期には年収入高約17億2600万円を計上していた。

 しかし、従来からアルバイト(年間延べ約8万7000人)の賃金支払いが先行するため、資金繰りはタイトになっていた。2008年3月期には受注案件の減少、単価の下落などから年収入高は約16億9300万円に減少したうえ、人件費、外注費の上昇で収益面を圧迫。同期には、スポット案件で発生した大口の不良債権を償却したことで約8600万円の当期純損失となっていた。さらに、昨年の金融危機によって企業がイベントを控えるようになったことが収入減に拍車をかけたとみられ、資金繰りは改善せず、事業継続を断念した。

 負債は約7億8000万円。


(以上 帝国データバンクWebサイト・大型倒産速報より)


昨年はKAT−TUNのコンサートに行き、サザンオールスターズ30周年記念ライブはナマで見た(WOWWOWだけど…苦笑)。
昨夏に高校グリーの周年記念演奏会の運営でヒーヒー言っていた身としては(これはあまり関係ないか)、芸能人やアーティストのコンサートを見聞きしながら、こうしたステージを裏で作っている人たちの仕事に本当に感嘆し尊敬の念を抱いていたので、上のニュースは少しだけショックだった。きっと残念に思う人も多いだろう。


月並みな感想で申し訳ないが、厳しい時代だと思う。
でも…いや、だからこそ、自分の強みを最大限に発揮するために必要なことは何であるかを見定め、課題や不足している資源をしっかりと定義しなければならないのだろう。
これは個人でも同じことのはずだ。