「まほろ駅前多田便利軒」

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)


今朝の通勤途中に読み終えました。
三浦しをんの割には?笑いが少なめにも感じましたが、それはワタシが「ふんっ」と鼻を鳴らして笑うことが多くはなかったというだけで(苦笑)、軽めの文体はとても読みやすかったです。
そして文体同様、東京郊外の町を舞台にした便利屋さんの話というシチュエーションも軽めのイメージ…だったのですが、寄せられた依頼の裏側には軽からぬ事情が横たわっていて、かつ、主人公の便利屋と、そこに転がり込んだ同級生との間にも正反対の過去があり…という具合で、文体と話の展開のギャップも楽しめました。


思った以上に引き出しが多い作家さんです。もっと文庫が出てくれると嬉しいのですが…