リアリティを見せる

築27年の我が家のリフォームを真剣に考えることにした。
で、先日住宅会社の営業さんから提案してもらった改築案の図面を持って、嫁さんとその某社さんのショールームに行ってみた。


いちおう事前予約を入れておき、部材のカタログを持って車で出かけ、朝10時のオープンに合わせてショールーム入口に行ってみると、同じくオープンを待っているお客さんが10数名。それなりに混み合いそうな予感。
オープン後、受付を済ませ、フェイスシートのようなものに基本事項を記入すると、水回り担当の相談員さんがついてくださった(ちなみにその方の名刺にはインテリアコーディネーターと二級建築士の肩書きがあった)。


で、図面をもとに現状の間取りと改築案、おおまかな希望と課題などをお伝えし、まずは大きな課題であるお風呂を見に行く。
今の我が家は0.75坪の広さ。ここを広げるかどうかで、1階の間取りが全然変わる。0.75坪タイプと1坪タイプの両方の浴槽に実際に入ってみると、想像をはるかに超えて広さが違う。浴槽や水栓の形状、シャワー、壁…当然ながらタイプがいろいろあり、組み合わせのバリエーションも多い。
ひと通り見た後に見積りを作ってくれた。浴室見本の模型に浴槽と壁を差し込み、入れ替えることで色合いのイメージの違いを実感させたり、ひと通りのパーツを組み合わせると、見積書とイメージをPCからカラー出力するなど、驚きと感心の連続。
続いて洗面、トイレと見て回ったが、細かな説明にいちいちうなづくことしきり。


ここまでで約3時間を要したため、一端昼食に出て、小一時間でまた戻り、今度は別の相談員さんがキッチンを案内してくれた。ここでもいろいろな工夫に驚いたのだが、ひとつ感心したのはスリッパ。どのキッチン展示スペースにもスリッパが置いてあるので不思議に思っていると、最後にキッチンの高さを確認しましょうとのことで、高さが自由に変えられるキッチン機器スペースに連れて行ってもらい、そこで理由が判明。女性はヒールを履いていることが多いので、実際に体感できる高さが変わってしまうということだった。お見事。


キッチンを1時間少々で見て回り、見積を依頼して、とりあえず今日のところは終了。水回りをザッと見て回ったことになるが、これほど時間がかかるとは思わなかった。これはやはり大仕事だ。
予算もそうだが、スケジュールも真剣に考え直さないと…


しかし、どこの住宅会社もそうなのかも知れないが、設備そのものはもちろん、見せること、体感させることに関して、本当によく考えられているものと感じた。久しぶりに良い仕事に接した感がある。
ワタシの仕事は、初めてのお客様に対して、ほんの少しでも感動や感心をもららすことができているだろうか…なんてことも考えてしまった。