「永遠の0」

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

帯に書いてあった

「僕は号泣するのを懸命に歯を喰いしばってこらえた。が、ダメだった。」
児玉清氏絶賛
というキャッチは胡散臭く見えたのですが、久しぶりにちょっと厚めの本が読みたくなったこともあり、戦争モノならそれほどハズさなくても済むか、と比較的軽い気持ちで手に取ってみました。


読み終えて、心の中で児玉さんに謝りました。ごめんなさい。
ワタシも何度目頭を熱くしたか…
この本のディテールがどの程度史実に忠実であるのか、素人のワタシにはわからないのですが、フィクションであるかどうかということを軽々と越えて、この話はきっと日本人の胸に迫るものがあるはずです(いえ、日本人でなくても)。
また、心を揺さぶられるだけでなく、終章に近い第十章・阿修羅では「えっ!」とビックリする展開、そして続く第十一章・最期では、さらに目を見開いて「えっ!!」と声を出してしまうほどのどんでん返しまで用意されていて、本当に驚きました。


しばらくしてから、もう一度読み直そうと思う本に久しぶりに出会いました。読んで良かったと心から思える本でした。