次の決断

外勤先から少しだけ早く直帰し、夕方過ぎに嫁さんとお義母さんが入院している病院に行った。
お義母さんは寝ていたが、少しやせたように見えた。


その後、主治医の先生から話を伺った。
鼻からチューブを挿入して栄養を入れる食事を二度ほど試みたが、反射が強いせいか誤嚥を繰り返したため、現在は足の太い血管からカテーテルを入れ、点滴で栄養を取っている状態。今は肺炎は改善されてきているが、今後のことを考えると、やはり胃瘻を考えるのが一番自然では…という提案があった。
皮膚の下に器具を埋め込むCVポートという方法もあるとのことだが、これだと24時間点滴状態になるとのことで、やはり胃瘻で胃に栄養を入れるのが一番生理的であるとのこと。


胃瘻を選択すると、今の老健には戻れない。胃瘻でも受け入れてくれる施設や病院を探すことになる。他の選択肢は在宅ということになるが、胃瘻による食事を1回当たり3時間、1日3回…と考えると、現時点ではかなり難しい。
今日の主治医からの話を受けて、明日の夕方に嫁さんが老健のスタッフさんやケアマネさんと相談してみたうえで、改めて2人で考えることにした。


明らかに次のステージに移行する段階に入った。
自ら食事をする、という点において、お義母さんは確かに衰えた。とはいえ、肺炎が治りつつあるという点から見れば、お義母さんはまだまだ元気であるとも言える。
すぐに決断をしなければならないようなひっ迫した状況ではないことは幸いだが、いずれにしても決めなければならない。
納得できる選択肢を得られるようにしたいと思う。