行動派カトリック

「魂の教育をしても、知性を育成しても、いざという時に手も足も出ないのでは困ります。ですから、実行力を身につけることが大切です。」
聖心女子学院校長・奥井博子さんのメッセージです。
同校では、どのようなものにも手が出せるようにとの思いから、中3の修学旅行を止めて岩手県で牛舎清掃や乳搾り、ホタテの殻掃除などの第一次産業を体験させているとのこと。また、中2のキャンプでは、3日間お風呂に入らないという経験もさせるのだそうです。
さらに極めつけのボランティアは“山谷での炊き出し”。アルコール依存症患者の回復センターで昼食を作るのだそうです。
「日本の社会は自分たちが知っている社会だけではない。高度成長に取り残された人もいることを実感できるでしょう。」
ある意味、ネットワーク社会との関わり方をどう教えるかという昨今の議論にも似て、題材の選択とその扱い方、タイミング次第では…という議論はあるでしょうけれど、「体験」こそが実行力を高めていく、という想いは感じられます。
ただのお嬢様学校ではありませんね。
(ウチの娘たちにはとても手が出ない学校ですが…笑)