器の容量

セミナー申込受付のシステムが“臨海点”を迎えてしまった。
いただいたお申し込みはとりあえず予約ステータスで入力されているようなので、定員管理のしくみはかろうじて機能している。しかし、その後の受付〜確定〜帳票発行・発送という処理が著しく滞っていて、お客様から「まだ帳票類が届かない」というお問い合わせを複数いただくようになってしまい、ついに担当の派遣さんの1人がアラームを発した。


従前にはなかったイレギュラー対応が求められるお客様やお申し込みの件数が増えていること、業務を担当する派遣さんがまだ日が浅く不慣れであること、お申し込み件数自体が増えている(ただし細かなものの割合が多い)ことなど、複合的な要因はある。
しかしながら、システムの異変をきちんと把握できなかったことが自分としてはショックだった。


直接運用を管理する担当職員は別にいるが、今さら彼の管理能力を云々しても仕方がない(前の業務のキャリアさえ活かせていない…悲しいことだが)。
「今はとにかく手分けして、溜まっているお申し込みの処理を進めよう」というマネジャーの指示もその通りである。


でも。


いつものことだが、しくみを再考しようとする人はいない。
我々の業務インフラの最たるシステムなのに。


担当を割り振っただけでしくみができて回っていくのなら誰も苦労はしない。
そうやって普及部門からのムリな(身勝手な、と言ってもいい)オーダーを受け続ければ、確かにしくみは破綻を来す。
…先月起きた大事故とある意味同じ構造かも知れない。




考えなければ。


(FAメソッドを使って不具合を100%発生させる状況を定義してみようか…苦笑)