明るい気持ちで

外勤をしていると、いろいろな節電の風景を目にする。
駅のエスカレーターが止まっていたり、コンコースや切符売り場、窓口の電気が一部消されている。駅ビルの中の店舗や町中のコンビニでも店内の照明を一部消している。
エスカレーターに関して個人的に言えば、先月から今月にかけてぎっくり腰になった時、エスカレーターのありがたみを感じたので、一見健康そうに見える方でも、腰や足の悪い方は大変だろうなと思ったりするが…)
また、たまたまワタシの自宅はエリアには入っていないが、計画停電の対象地域になっているところでは、街全体の明かりが落ちているのだろう。
そしてTVでは連日被災地の悲惨な状況を流し続けている。


こんな中に身を置いていると、気持ちも明るさをなくし、気力も落ちていくように思う。
でも、それではいけない、と今日初めて自分に言い聞かせはじめた。


暗い心のままでは、お客様のお役に立つ仕事はできない。


さらに言えば、暗い心とは、ふさぎ込んだ気持ちという事だけではない。
「誰それが何とかと(暴言の類を)言った。全く信じられない神経だ。」
「釜石ではお年寄りの死者が多いが、機敏に反応できる子どもはほとんど死んでいないらしいよ。」
「節電というより切電という感じだ。」
日々のニュースや状況を一歩引いたところからこんな具合に評する人たちの気持ちも、決して明るいとは言えないと思う。
また、日常業務にしても、「周りはどうでも良くて、ウチが困るの」てなことを言ってお客様の側に寄り添おうとしない業務担当者を前にすると、時折何とも言えず気が滅入ってくる。


まずもって、自分の目の前のお客様の今を改めて考えること。
そして、そのお客様のために今何ができるかを、明るい前向きな気持ちで考えること。
そのことを、気持ちが弱くなりかけている自分に対して、改めて声をかけたいと思う。
心の灯まで節約することはない。