段取り

夕方からの高校グリークラブOB会の練習は、彼が本番前最後となる来週の練習に出られないため、ほとんどの時間を後輩の指揮者の X'mas ソングの練習に充てられた。
以前よりもハーモニーは進歩しているものの、彼は練習後ボソッと「今回は一番“練習不足感”があります…」と言ってた。確かにまだ神経の行き届いていない箇所は明らかにあるし、決して出席率が良いとは言えない同じ指揮者のワタシとしても気持ちはよくわかるが、後はもう本番当日の各自の気持ちに任せるだけである。


それよりも、当日のバックヤードの準備が驚くほど進んでいない。これは実行委員長役の某後輩の責任に負うところ大である。
練習後の飲み会の席で珍しくワタシの3期下の後輩が実行委員長役の後輩に対してキレ、それに対する彼の態度がまた大先輩の逆鱗に触れる…という悪循環。


回りの先輩(ワタシも含めて?)のサホート不足という観点もあるだろうが、まずは彼のスタンスのモンダイである。
素直に周囲の協力を仰ぐ(場合によっては他メンバーにしっかりと命令する)こと、情報公開をすること、マイルストンをつくること…普段の仕事と同じ要素がここにはある。音楽だから特別、ではない。
それに彼はこの役割をもう何度もやっている。初めてではないのだ。


飲み会の後、彼を怒った大先輩と最初にキレた後輩と3人でもう1軒はしごしたが、そこで先輩は「彼が同じ職場にいたとしたら、とても彼に仕事を任せる気にはならない」と言っていた。
以て他山の石。